2014年2月2日日曜日

アプリのプロモーション動画の作り方 (中編)


前編ではアプリのプロモーション動画の有効性について触れましたが、 後編 中編では動画を作るのに必要な道具などについて、自分が使っているものを中心にご紹介しようと思います。




どういうプロモーション動画を作るか
アプリのプロモーション動画では大きく、

・実際にiPhoneと使っている風景を使ったもの
・アプリのスクリーンを録画してアニメーションと組み合わせたもの

の2パターンに分かれます。

例えばこちらはMailboxというメールアプリの動画です。写っているのはほとんどiPhoneのスクリーンですが操作している手の背景にぼんやり風景が映ったり、エンディングでは風景と人物がの映像がクリアになって、製品の持つイメージを伝えるような動画になっています。




一方こちらはGoogle Searchアプリの動画で、風景は一切使わずにアプリの画面の動画をアニメーションに埋め込んでいます。アニメーション型の動画に多いのはナレーションが良く使われてる点です。アニメーションの製作とナレーションを入れる場合はスクリプトと喋る人が必要なので、かなり難易度が高そうです。




この2つのうち、どちらのタイプを作るかで必要になる機材や編集ソフトが変わってきます。Staccalの場合は操作感が伝わるような動画にしたかった(+アニメーションが作れない)ので前者のパターンになりました。こちらのタイプを元に製作方法をご紹介します。
必要な道具:カメラ
実際に風景を合わせたシーンを撮影するのでカメラが必要になります。背景をボカして映像に奥行きを持たせたり、注目させたい点を強調できるのでデジタル一眼カメラがお勧めです。エントリモデルでも撮り方によって雰囲気のある画が撮れます。

旧Staccalの動画ではNikon D5100というカメラを使いました。ちなみに実際にカメラを使って動画を製作したのはこれが人生初めてで、この動画の撮影の為にカメラを購入しました。




Staccal - 11 wonderful calendars from Mobile and Design on Vimeo.




Staccalでの経験をきっかけに動画を撮る機会も増えたので、Staccal2の動画ではややグレードアップしてNikon D600になりました。




Staccal 2 - Calendars and Reminders from Mobile and Design on Vimeo.
必要な道具:レンズ
撮りたい画に合わせてレンズを変える事が出来るのが、一眼カメラの特徴です。

旧Staccalの時に使ったレンズは、D5100のレンズキットにくっついていた標準ズームレンズの18-55mm f/3.5-5.6Gと、後から買った35mm f/1.8Gの2つです。



レンズのポイントになるのは、背景を含めて撮る時に充分なボケが得られるレンズかという点と、画面のアップを撮る時に充分に寄って撮れるかという点です。

レンズには最短焦点距離というものがあり、撮影の対象物にどれくらい寄って撮れるかが異なります。旧Staccalではその点で充分寄れるレンズが無かったので、アプリ画面の部分的なアップは編集ソフト側で拡大したため不鮮明な出来になってしまいました。



こうした悩みを解決するには、被写体を大きく写せるマクロレンズが1本あると非常に便利なのでレンズ選びの時のご参考にして下さい。
必要な道具:三脚
動画撮影するには絶対に欠かせないのが三脚です。手ブレはアプリ動画の最大の敵で、手ブレが入っているだけで注意が削がれてしまい、そっちの方が気になってアプリの画面に意識が向かわなくなる事があります。

カメラとレンズの重量がそれほど重くなければ、2000〜3000円程度の三脚でも充分使えます。あとこういうミニ三脚も撮る角度によっては小回りが効いて重宝します。

必要な道具:iPhoneを固定する台
三脚は撮影機材のブレを防ぐものですが、iPhoneを手持ちで撮ると今度は被写体側に手ブレが入ります。これを防ぐ為に何らかの方法でiPhoneを固定する事が好ましいです。

こういうスタンドがあるとiPhoneを机に固定できて、なおかつスタンドが写らないので便利です。スタンドとiPhoneをガムテープで固定して手は添えるだけで、寄って撮ればさもiPhoneを持っているかの様な画になります。




旧Staccalの動画はまさにこの方法で撮りました。よく見るとiPhoneを握っていないですね。スタンドが柔軟な素材なので画面をタップした時に若干iPhoneが傾いているので、もう少し剛性のあるスタンドだとベストだと思います。


Staccal - 11 wonderful calendars from Mobile and Design on Vimeo.


ちなみにこの時の撮影風景(自宅)がこんな感じでした。

必要な道具:編集ソフト
撮影が出来たら、最後は動画を編集する必要があります。

編集というのは撮影した動画を切っては繋いで、BGMを入れたりロゴを入れたりして最終的な動画を作る作業です。自分がする作業内容は概ね以下のものです。

・シーンの切り出し
・シーンとシーンの繋ぎ
・画質の調整
・スケールの調整
・ロゴ入れ
・BGM入れ

これらの作業は全てAdobe Premiereを使ってやっています。



Adobe Creative Cloudを使っていれば迷わずAdobe Premiereでしょうが、普段使っていない人は月額費用がかかるので迷いますね。こちらも少々値が張りますがFinal Cut Proは買い切りで約3万円くらいです。
必要なもの:モデル
アプリを操作するシーンを写す以上、モデルが必ず必要です。



映るのが手だけの場合は、オススメは自分です。アプリの一番いい所、人に見せたい所を知っているのは作者である自分ですし、アプリの操作はちょっとした手の迷いがすぐに映像に違和感として現れるので、アプリの操作を人にしてもらうのはなかなか大変です。

撮影技術が伴わないと何度もモデルに同じ事をお願いする事になるので、段取りが判って撮り直しが少なくなるまでは自分で自分を撮るのが一番気楽でオススメです。
おまけ:カメラスライダー
最後に、全然必須の道具ではないですがStaccal2の動画ではカメラスライダーを使って撮影したシーンがあります。

Slider+という製品で、こんな感じで三脚に取り付けて撮影しながらカメラをスライドしながら撮影する事が出来るので、映像にパララックスを採り入れる事が出来ます。@fladdictさんの私物を借りました。



実際にカメラスライダーで撮った映像は0:54あたりです。


Staccal 2 - Calendars and Reminders from Mobile and Design on Vimeo.


以上、中編でした。
後編に続きます。