2014年1月28日火曜日

アプリのプロモーション動画の作り方 (前編)


先日リリースしたStaccal2ですが、リリース前日に公開したプロモーション動画が非常に反響が大きく、なんと公開から3日で2万回も再生されました。




Mobile and Designではアプリのリリースに際しては、必ずアプリの動画を製作して、事前告知のタイミングで公開するという事をしています。


Staccal2 - Calendars and Reminders from Mobile and Design on Vimeo.



Staccal for iPad from Mobile and Design on Vimeo.




クライアント案件で、提案の資料用に動画を作ったりもします。


TREERING UI CONCEPT DESIGN from Mobile and Design on Vimeo.




Leap MotionとOpen Frameworkで遊んでた時も動画を製作してみました。これは海外から反応があってコンタクトいただいたりしました。


LEAP MOTION + openFrameworks CALENDAR APP CONCEPT:01 from Mobile and Design on Vimeo.

この様にちょくちょく動画を活用しているのですが、今回はアプリのリリースの際のプロモーション動画の有効性と、動画の作り方などについてシェアしたいと思います。ちょっと長くなるので前後編に分かれます。
なぜプロモーション動画を作るのか
私はアプリのリリースに際しては、大体リリースの数日前に動画を公開し発売日を告知するという流れを取っています。アプリリリースと共に動画を公開した方が、インパクトがある可能性もありますが、情報をマーケットに浸透させる為に、動画だけを公開して少し間を置くという事をしています。

なぜプロモーション動画を作るのかと言えば、単純に動画というフォーマットが最も費用対効果が高いからです。

ここで言う費用(コスト)はユーザーの費やす時間を指していて、同じ時間で得られる情報を最大に出来るのが動画だと考えています。 また、テキストやスクリーンショット(静止画)では伝えられないニュアンスを含める事が出来るので、観る側の想像力にあまり依存せずにアプリのイメージや情報を伝える事が出来ます。

今や世の中には毎日膨大な情報が飛び交っていて、様々なサービスがユーザーのスクリーンの奪い合いをしています。必然的にユーザーが1つの情報の取得に掛けられる時間も減ってしまうので、短い時間でより多くの情報を伝える手段が大事なのかと思っています。
プロモーション動画を作るといい事
プロモーションの目的以外にも、動画を製作すると良いと思う事が1つあります。

私はアプリの開発が終盤に差し掛かると(大体ラスト半月くらい)、プロモーション動画の構想をはじめます。なんとなくBGMを選んだり、プロモーション動画にこういう画を入れようとか妄想を始めるのですが、このプロセスが非常に重要です。

この段階であまり良い画が思いつかない場合、高確率でアプリがショボい可能性があります。

プロモーション動画で見せる映像というのは、アプリの一番いいところを切り取る訳なので、ここで切り取る部分が自分で見えない場合は少し客観的になって、アプリを見直した方がいいかもしれません。

現に旧Staccalの時はプロモーション動画を作り始めて、あまりの画面のショボさに絶句し、1ヶ月開発を延長しました。


開発する事に追われていると進捗を出す為に開発に没頭し、どうしてもユーザーの目線を失いがちになってしまいます。中立性を保ちユーザーの目線を取り戻すのに、プロモーション動画の製作は自分にとってアプリ開発をする上で非常に重要なプロセスになっています。

Amazonの製品開発に"Working-Backwards"と手法があります。これは企画段階でプレスリリースを書き、ユーザーに響くかどうかチェックする方法で、自分の場合は開発終盤に近い事をやっているのでリスクはかなりデカいかもしれませんが、何れにしても最終的にアプリがユーザーの目に触れる姿を早い段階で想像するのは、製品開発上とても重要だと思います。
プロモーション動画の効果:旧Staccal
それでは肝心のプロモーション動画の効果について見てみたいと思います。

こちらは2012年に旧Staccalをリリースした時のプロモーション動画と再生回数のグラフです。当時はYoutubeを使っていたので、YoutubeのAnalyticsです。



Staccal - 11 wonderful calendars from Mobile and Design on Vimeo.




左の山がリリース前の事前告知で約2000回の再生を得る事が出来ました。この時は自身のアプリとしてはほぼ初リリースでしたし、デベロッパーとしても特に有名な訳でも無かったので2,000回という再生はかなりの成果でした。

またこの動画をソーシャル上でAppBankさんが見つけて下さり、その日のうちに記事を書いて紹介いただいた事も、動画の再生回数に大きく影響していると思います。
物欲を刺激する上質カレンダーアプリ“STACCAL“が近く出るらしい。欲しい!

この他にも動画を見た事で直接コンタクトいただいたブロガーさんも何人か居り、アプリのリリースと同時にブログでご紹介いただく事が出来ました。この様に動画はエンドユーザーの前に、メディアやブロガーの方に対しても製品を説明する上で大きな効果を発揮しています。

その後も旧Staccalの動画は、これまでYoutubeとVimeoを合わせて約6万回再生され、セールスに大きく寄与してくれた事は間違いありません。
プロモーション動画の効果: Staccal for iPad
次はその後リリースしたStaccal for iPadの動画の実績です。

Staccal for iPadの時は前回と少し方法を変え、事前告知には約30秒と短めのティザー動画を用意し、アプリリリース時には約60秒のロングバージョンを公開するという手法を採りました。

こちらが短いバージョンの当時の再生回数です。
こちらは公開日の再生回数が4,000回と、かなり多くの数再生されました。




Staccal for iPad PREVIEW from Mobile and Design on Vimeo.




続いて、アプリリリース日に公開したロングバージョン。
こちらは公開日に6,000回再生。




Staccal for iPad from Mobile and Design on Vimeo.


動画をティザー版とロング版に分けたのは、ティザー版で情報を制限する事で、動画を観た方がより多くの情報を欲しがる状態になり「何あれ!?あたしもっと知りたい!!」みたいなバズを生み出そうとしたのですが、ティザーの出来がイマイチでなんだか手抜きな動画っぽくなってしまった為、狙ったほどのバズは起きませんでした。

ともあれ、Staccal for iPadの動画もその後再生回数を伸ばし、これまで2万回再生されました。旧Staccalと比べてやや再生回数が少ないのは、相対的にiPadユーザー数の違いだと思います。

何よりもStaccal for iPadは公開即日でiPadの有料総合1位を獲得する事が出来たので、スタートダッシュにはやはり動画は効果的だと思います。
プロモーション動画の効果: Staccal 2
最後は先日リリースしたStaccal2の再生回数の実績です。




Staccal 2 - Calendars and Reminders from Mobile and Design on Vimeo.

Staccal2の動画は製作に要した時間もこれまでで一番長かったのですが、再生回数は既に2万7,000回に達しており早い段階で旧Staccalの再生回数を抜きそうな勢いです。

製作にかなり力を入れた事もあり手応えを感じる結果になって、頑張って作った甲斐があったと思います。また海外のメディアに動画を取り上げていただけたり、言語に依存しない動画の表現力を実感しています。



国別の再生回数は9割近くは日本ですが、これだけ多くの国の人が見てくれているのは嬉しいですね。


以上、プロモーション動画の作り方(前編)でした。
 後編 中編では撮影方法とか、少し実践的な部分をシェアしたいと思います。