2012年2月15日水曜日

名刺というユーザーインターフェース




先日、Tokyo iOS Developer's Meetupなる勉強会の存在をたまたまTwitterで知り、参加させてもらいました。これは日本在住の外国人の方々が集まって毎月行われている、iOS開発ネタの勉強会です。



場所は渋谷のVOYAGE GROUP(ECナビ)さんのAJITOで行われました。




AJITO、有名ですよね。前から一度行ってみたかったんです。
写真はMeetup開始前で人もまばらですが、いざ始まると20人くらいで埋まりました。


この日は全体で2時間くらいでした。一人のプレゼンターがスライドを使って30分ほど、Core Dataの活用事例について紹介。


残りの1時間半くらいは、参加者がそれぞれ思い思いにiOSアプリ開発について疑問に思ってる事を質問して誰かが答えたり。と、かなりリラックスした感じのMeetupでした。




Meetup終了後は近くのビアパブになだれ込んで、アルコールを注入しつつiOSアプリネタで盛り上がるという、日本人同士のMeetupでもお馴染みの光景でした。


参加者の中に日本人は私ともう一名しか居らず、かなりガチで英語な環境でしたが

「このアプリの、このUIやばくない?」
「俺いま、こんなアプリ開発してんだけど」

みたいなネタはあっさり言葉の壁を超えて、ギーク同士のコミュニケーションを円滑にしてくれます。


とは言え、飲み屋で話す英語ほど付いていくのが大変なものはなく、終わったあとにはかなり疲労感がありました。。でも今後も是非参加したいと思う、良いMeetupでした。






非常に得るものが多かったこの日のMeetupですが、一番印象に残っているのがCalvinというUI/UXデザイナーからもらった一枚の名刺でした。


CalvinはこのiOS Meetupを運営している人物です。
私がMeetupの存在を知ったのが開催日直前だったので、前日に彼にTwitterでコンタクトし、参加に漕ぎ着けました。




CalvinはWebデザイナーのキャリアを経て、現在は東京を拠点にモバイルのUI/UXのデザインを専門にやっているそうです。


UI/UXに関してかなり造詣が深く、UXの考え方や論拠について非常にロジカルに説明が出来る、とても優秀なデザイナーで、私のアプリについても幾つもの有り難いアドバイスをもらいました。


で、Calvinからもらった名刺がかなり強く印象に残った名刺だったので、このブログで紹介したいとお願いしたところ、快く了承してくれました。ちょっと紹介します。




これがCalvinの名刺ですが、彼と名刺交換する際にこの名刺が視界に入った瞬間に、「あ、昨日Twitterでやりとりした人だ」と、瞬時に彼が誰であるかを理解する事が出来ました。


これは名刺にもTwitterのアイコンと同じイラストと色調を使っていて、前日にTwitterでやりとりをしていた事から、すぐにTwitterのアカウントとリアルの人物を、このアイコンを通して紐付ける事が出来た為です。


勉強会に参加して、開発者の方と名刺を交換すると、Twitterでよく見かける方だったり、ちょくちょく読んでるブログの方だったり、といった事がしばしばあります。


ただ、ネット上の数々のキャラクターと実際の人物をリンクさせるに充分なコミュニケーションに至らないと、その人が誰であるかに気付かずに終わってしまう事もしばしばあります。後日、名刺を改めて見直した時に「あ。あの人だったんだ」と気付くケースです。


名刺交換をした時に、このリンク付けが出来ていれば、日頃その人のブログを楽しんでいるという感謝を伝えたり、その人の開発したアプリの感想を伝えたりする事が出来る訳です。


こうしたきっかけがあると、コミュニケーションの初期に必要な「はじめまして、私はこれこれこういう者で、こういう組織に所属していて...」といったプロセスをすっ飛ばして、より二人に共通した話題からコミュニケーションをスタートする事が出来ます。


現在の社会では、ネット上にその人の活動や個性が数多く分散しています。
例えばTwitterだったり、Facebookだったり、ブログだったり、我々では開発したアプリだったり。


これらのネット上の散在している個性をリンクさせる手段として、アイコンというシンボルが物凄く有効なツールだと、この日初めて実感しました。


Calvinは名刺について、こんな風に言っていました。
「Business card is also a user-interface. Interface between you and me.」




名刺の裏側にはメールアドレスの他に
「We've met at: (どこで会った)」
「We've talked about: (何を話した)」
というフォームが付いていました。名刺をもらった人がCalvinと何処で会って、何の会話をしたかメモできるようになっています。


なるほどー。
名刺って後で見返しても、どんな人で何を話したのか、忘れてしまう事って多いですよね。


このように、Calvinの名刺はアイコンによるキャラクターのリンクとしての役割に加えて、名刺をもらった側がCalvinを記憶する為の「情報」を追加できる、という機能を備えています。なるほど、これはユーザーインターフェースと言ってもいいかもしれないですね。


私は長い間、名刺というのは「名札」の様なもので、自分の所属と連絡先が書いてある程度のもので、自分のキャラクターについて表現をするのは、あくまで自分だと思っていました。しかし現代の社会において、ネット上に散らばったプロフィールを集約し、リアルな人間に結びつける「ハブ」的な役割として、非常に効果の高いツールになる事を実感しました。


今後、自分自身が技術者として活動していくには、ますますセルフブランディングが重要になってくると思いますが、名刺というUI、UXもちゃんと設計しないといけませんね。



というわけで、Calvinに倣って似顔絵のイラストがいいかなー、とか思って自分の似顔絵を描いてみたものの、、、ムズいです。。